日々の風景

新学期のスタート! この一年、あなたは何をすべきですか。

~始業式~ (2023/04/10)

令和5年度前期始業式を行い、竹村校長先生が、この1年間の学校生活を送る上での心構えについて、次の言葉にメッセージを込めた講話がありました。

まず、奈良時代に猛威を振るった天然痘に対して、自らが感染することを顧みずに治療にあたる医師の姿を描いた澤田瞳子(さわだ とうこ)さんの著書「火定」から、物語の中で医師が述べた言葉、

「己のために行なったことはみな、己の命とともに消え失せる。じゃが、他人のためになしたことは、たとえ自らが死んでも、その者とともに この世に留まり、わしの生きた証となってくれよう。つまり、ひと時の夢にも似た我が身を思えばこそ、わしは他者のために生きねばならぬ」

を紹介されました。自分のことだけを考えて学校生活や人生を送るのではなく、周囲の人や社会へ目を向けて、他者のために生きることの尊さについて考える機会となりました。

続いて、「汝(なんじ)何のためにそこにありや」と投げかけられました。あなたは、「あなたは何のためにそこにいるのですか。」、「あなたは、何をすべきですか。」と問われ、はっとした生徒も多かったでしょう。

これからスタートする学校生活の中で、授業や部活動に夢中になって取り組み、一人ひとりの生徒が、自らの答を見出して欲しいという竹村校長先生からの思いが伝わる講話でした。生徒の皆さんが、他者へ思いを巡らせ、社会に貢献できる人として成長することを期待しています。