日々の風景

シンフォニアに響く歌声と先輩の姿に、岩高生の未来を想像 ~守ろう伝統!~(合唱部) (2022/08/07)

8月7日(日)、シンフォニア岩国で開催された「第77回合唱コンクール山口県大会」に合唱部が出場しました。

 高等学校部門Aグループのトップで登場した岩国高校合唱部は、課題曲「草原の別れ(阪田寛夫作詞/大中恩作曲)」「一番星みつけた(わらべうた/信長貴富)」「鷗(三好達治作詞/木下牧子作曲)」の三曲を、茶川保子先生の指揮の下、堂々と歌いあげました。

 三曲続けて聞いていると、まるで、卒業式を終えたある日、近くに海のある広い草原にただ一人、一日中佇み、草原を渡る風に吹かれながら、ふっと空を見上げてみつけた鷗と一番星に、自分の未来を重ねる」そんな物語を勝手に想像しました。(ネットで調べてみると、教科書にも出てくる三好達治さんの作詞の意図は、このイメージとは違うようですが。また、阪田寛夫も有名な童謡作家なのですね)

 現在の合唱部は人数が少ないため、一人一人の歌声が、はっきりと伝わります。その歌声に力強さと自信を感じました。一人一人が責任感をもって、練習に取り組んできた様子がうかがえます。日頃、御指導いただいている茶川先生、ありがとうございました。

 演奏後、ホールで、ある人が、「岩国高校の合唱部は、十数年前に復活してから、ずっとこの大会に出場し続けている。岩国高校の合唱部を守ってください。」と話しかけてこられました。

 高校生活に、なんとなく物足りなさを感じている人、今からでも、合唱部の扉をあけてみませんか?

 ホールから出たところで、もうお一人お声をかけてくださいました。野球部のOBとして、いろいろとお会いする機会のあるSさん。「ボランティアです。いろいろやってます!」と、炎天下、汗をぬぐいながら、笑顔でお話をしてくださいました。野球部のことだけでも大変でしょうに、高校生のために、こんなところでも。。。。

 本当に頭が下がります。その動機の中には、ご自身の高校時代の野球部の経験がきっとあるのでしょう。 みなさんの先輩は、本当に素晴らしい。こんな大人に岩高生もなって欲しいと心から思いました。いい一日だったなぁ。