日々の風景

仲間とつながり、苦難を、力強く乗り越えよう

~「なぎの木」の話~ (2022/10/28)

10月24日付けで「田島直人さんの木」を紹介しました。もう一つ、校内の樹木を紹介します。生徒昇降口(4~6組)前の中庭に植えられ、登下校する岩高生を見守り続けてきてくれた「なぎの木」です。

「なぎの木」は、針葉樹でありながら広葉樹のような幅の広い葉をもつ希少木で、様々な由来があるようです。

葉脈が縦方向のみに伸びており、引っ張ってもなかなか切れない丈夫な葉であることや、いよいよ佳境を迎えた今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場した源頼朝と北条政子が「なぎの木」の下で逢瀬を重ね結ばれたことから、大切な人とのご縁を結ぶという意味で、男女だけでなく、商売繁盛のご利益を授けてくれると言われます。

また、読みが波の穏やかな状態をさす凪に通じ、苦難をなぎ払うと言う意味から、航海の安全や災厄除けのお守りとされていたようです。

いつ誰が、この場所に、どのような意図で植えたのか定かではありません。しかし、「縁が切れない」「苦難をなぎ払う」なぎの木が、毎日、生徒が登下校する昇降口の向かいに植えられ、皆さんの学校生活を見守っていることに、深い感慨を覚えます。

皆さんがこの学校で学んだ縁を大切にして、つながり、目の前の受験勉強や、これから起こる様々な苦難を、力強く乗り越え、幸せな人生を歩んでくれることを祈っています。


(追記) 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、おもしろいですよ~。青年期は、とっても、ピュアだった小栗旬さんが演じる北条義時が、鎌倉幕府を守るため、北条氏の隆盛のために、ライバルとなる御家人たちを次々に粛正し、どんどんブラックになっていく。

次回は、和田合戦。御家人たちの間でも最も人気があった和田義盛が粛清されます。ほんの数行の教科書の記述が、生き生きと描かれています。