日々の風景

霧晴るゝ我が学び舎に旭のあたる~天空の学校、岩国高校~ (2022/11/21)

11月21日の朝、正門前に立っていると、通称大根坂の上の平田方面から下ってくる坂道の途中で、男子生徒が自転車を止めて、なにやら撮影している姿をみかけました。


彼曰く、「まるで、岩国高校が雲の上にあるみたいですよ。」写真をみせてもらうと、川西の町の上空に深い霧がかかり、岩国高校の校舎の上にも雲が覆いかぶさるようで、とても幻想的な風景が収められていました。視点を変えて、岩国城方面からは、どんな風にみえるのかな~と、一度、見てみたい気持ちになりました。


先日は、学校周辺の紅葉について紹介しましたが、春は桜、梅雨時期は紫陽花、秋は紅葉、そして霧と、季節ごとにいろいろな表情をみせてくれる岩国高校。冬はどんな表情をみせてくれるのかな?

生徒の皆さん! 町の中にある学校では味わえない豊かな自然や、大人になって車で移動するするようになるとなかなか感じられない季節の移り変わりを、今のうちにしっかり、感じておくんだよ! 

霧は、空気が冷えて含み切れなくなった水蒸気が水滴となって発生するそうですが、でき方は、空気の冷たい冬の川に発生する川霧、水蒸気をふくんだ空気が山の斜面にそってのぼっていった時に上の方で冷えて発生する山霧、冷たい空気は重いので下へ下がるため、盆地で冷たい空気がたまり発生する霧など、様々なようです。岩国高校の周辺に発生する霧は、どのようにして発生したのでしょうか?


“我らの広瀬分校”の正門横の茶垣を摘んでつくるお茶の名は「あさ霧」。お茶をおいしくするのは、昼夜の寒暖差と川霧だそうです。冷涼な河川の上流から中流の地域は、茶葉が最も嫌う「霜」を川から立ち上る霧が防いでくれるからだそうです。


また、「霧」は秋の季語です。、明治を代表する文学者の一人である正岡子規の俳句を検索してみると、たくさんの“霧”を季語にした句がみつかりました。その中で、今朝にピッタリの句を紹介します。

“霧晴るゝ田の面や鷺に旭のあたる”


今日は、文理両面から“探究”してみました!

※写真提供は、2-1後田雄陽君です。