日々の風景

宇宙の魅力に引きこまれました。まるでブラックホールかーい。~理数科特別講義~ (2022/12/23)

 少し前のトピックですが、11月25日(金)、道上達弘先生(近畿大学工学部教授)をお招きして、理数科の1年生が、「宇宙開発と小惑星探査機はやぶさのこと」と題する特別講義を受講しました。

 惑星科学を専門としておられる道上先生は、月や火星がどうやってできたのか、太陽系形成に関する研究を、理論・実験の両面から行っておられます。また、JAXA宇宙科学研究所の特別共同研究員も兼任しておられ、太陽系誕生と生命の材料である水の起源に迫る「はやぶさ」「はやぶさ2」のミッションについて、20年以上プロジェクトに携わり、画像データ解析などを行っておられます。

  世界で初めて「小惑星の地中深くの岩石採取」に成功した探査機はやぶさ2ですが、小惑星「りゅうぐう」に到達するまでに3年半かかっています。道上先生は、はやぶさが周回しながら撮影した画像をもとに、表面の岩石を解析し、着陸地点を決める際に重要な役割を果たされています。

 先生のお話に引き込まれ、宇宙の不思議への興味とともに、大学で学ぶということの一端にふれることができました。

 最後の質問コーナーで、「宇宙人は本当にいますか?」という校長先生の子供のような質問に、「生命体はいると思います。ただし、その確率は、時計の部品をバラバラにして、25mプールに投げ入れて、水を循環させ、時計ができあがるくらいの確率と言っている研究者がいる」というお話も楽しかったです。

 道上先生。ありがとうございました。