校長室

ご挨拶

山口県立岩国高等学校

    第26代校長

 竹村 和之

 山口県立岩国高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

藩校「養老館」を前身とする本校は、岩国中学が創立された明治13年を学校創立の年とし、令和2年に創立140周年を迎えた歴史と伝統のある学校であり、約4万人に及ぶ同窓生は、国内・国外の様々な分野で活躍しておられます。「文武両道、質実剛健、高雅な気品」を校風とし、その伝統は連綿と受け継がれ、現在においても、多くの生徒が大学等に進学するとともに、部活動においても、全国大会・中国大会に多数出場するなど、大変、活気のある学校です。

また、錦帯橋を間近に望む本校は、これまで、地域の進学拠点校として、多様な科目選択を可能とする単位制高校への改編や「45分7限授業」の導入、理数科設置校として理数教育の充実など、生徒の能力や適性、進路希望等に応じた教育活動の充実に取り組んでまいりました。

こうした中、山口県教育委員会は、中学校卒業者数の急激な減少に伴う学校の小規模化が見込まれることから、一定の学校の規模を確保し、高校教育の質の確保・向上を図るため、学校・学科の再編整備を推進するとともに、特色・魅力ある学校づくりを推進する「第3期県立高校将来構想」(令和4年3月)を策定し、その実施計画である「県立高校再編整備計画(前期実施計画)」(同年12月))において、岩国高校本校に、進学に重点を置く取組を推進する「特進探究科(仮称)」と、「県立中学校」を設置することを発表しました。

令和7年度に設置される予定の「特進探究科」は、難関大学等への進学実績を有し、急速に変化するこれからの社会や大学での学びで求められる探究力を培ってきた理数科のこれまでの取組を踏まえ、人文系においても、同様の取組が可能となるよう、理数科に加えて新たに人文系の学科を設置するものです。また、令和8年度に本校に併設される県立中学校は、特進探究科との間で6年間の進学指導に重点を置いた中高一貫教育を行うこととされています。

このほかにも、老朽化した特別教室棟の改修や、米国ハワイ州カラニ高校との姉妹校提携など、様々な取組を進めているところであり、今後、岩国高校は、大きく変わることとなります。

三つの湖のある山里、美和の地にある坂上分校や、令和6年度末には閉校となりますが、美しい清流錦川の畔、広瀬の地にある広瀬分校は、それぞれが、豊かな自然と小さな学校の特性を生かした、人と人とのつながりを大切にする活動や個別の教育指導に取り組んでおり、一人ひとりが主役になれる学校です。広瀬分校・坂上分校の取組については、それぞれのホームページをご覧ください。


このHPをご覧の皆様は、同窓生から、本校への入学を希望する中学生まで、様々であろうかと思います。

同窓生の皆様は、学びや部活動に一心不乱に打ち込む後輩たちの姿に、ご自身の青春時代を重ねられ、また、中学生のみなさんは、本校の学習内容や学校行事などの教育活動にふれ、進路選択の参考にしていただくだけでなく、生き生きした先輩の姿から高校生活への夢を膨らませてください。そして、地域の皆様には、本校および本校生徒への励ましのお言葉をかけていただければと思います。

                                                         令和5年4月 


歴代校長